本日12月24日はクリスマスイブ! そして明日25日はクリスマス当日!
世間のクリスマスモードはただ今最高潮に盛り上がっているところであります!
ここ函館でも街中にイルミネーションが輝き、ベイエリアに巨大ツリーが登場し、毎日点灯式が行われ、花火が上がり、恋人達は手を絡ませあい…
がしかし! ここで少し待っていただきたい。
世の中には独り身であるが故に、こうしたカップル向けのイベントに対して背を向けて生きている人達だって少なからずいるのです。
そんな人たちにとってはイルミネーションだなんていい迷惑。恨み言の一つや二つ言いたくなるってものです。
………。
いやいやいや、失礼しました。「函箱」は基本的に函館をPRするためのメディアです。イルミネーションが迷惑だなんて口が滑りました。
でもよく考えてみると、一人でツリーの点灯式を見に行ってはいけないなどとは誰も言っていません。
実は一人で行っても意外と面白いのでは? 実際にやってみることにしました。
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一人イルミネーションって別に変じゃないですよね?
出発前にGoogleで「一人 イルミネーション」と検索してみたところ、こんなページを発見。
クリスマスに、野郎一人で、イルミネーション見物をしている人って、… – Yahoo!知恵袋
クリスマスに、野郎一人で、イルミネーション見物をしている人って、どう思いますか? 彼女はいないですけど、イルミネーションを見るのが、好きです。 野郎一人だと、退きますか?
この質問に対する回答はこんな感じです。
恋人同士は自分たちのことしか見えないから、案外気付かれないのではないでしょうか。
全然いいと思います。1人家で閉じこもっている人や、予定がないからってだらだら仕事してる人よりずーっといいと思います。
全く気にしなくていいと思います。クリスマスに恋人と過ごせない人を見つけては、変な目で見る人って意外と少ないですよ。カップルでも事情あって会えなかったりしますし。
いろいろ意見はありましたが、全体としては意外と一人イルミネーションに悪い印象はないようです。
むしろ「一人だとちょっと…」なんて思っている人の方が気にしすぎなのかもしれません。
よし! 勇気をもらったところでいざ出陣です!
というわけで、祝日のベイエリアへ
12/23(祝)、午後5時40分頃、僕は「はこだてクリスマスファンタジー」メイン会場へと向かっていました。
クリスマスに一番近い祝日とだけあって予想通りなかなかの混雑です。会場近くの道路にはタクシーが入り乱れています。
点灯式は午後6時、あと20分ほどで始まります。ツリーの元へと急ぎましょう。
やはり、一人で来ている奴なんかいない…。
おぉっ!! やっぱり間近で見ると幻想的でキレイです。不覚にもだいぶテンションが上がりました。
会場周辺はアッパーなハウスミュージックが流れていて、全体的にお祭りモードに溢れかえっています。
しかしツリーに近づいていく途中ではっきりと気づきましたが、やはり周りにいるのは圧倒的にカップル、家族連れ、または団体での旅行客などなど…
「意外と一人で来てる人もいるんじゃないかな」なんて思ってましたが、そんな奴全く見当たらないですね。
ただ、「案外気付かれないのではないでしょうか」という意見は割とその通りのようで、人が多いおかげで一人でいても結構紛れ込める感じがします。
少なくともポツンと取り残されて寂しいといった状況ではないのが救いです。
一人だと意外と時間を持て余す…。
さて、点灯式まではまだ10分以上あります。
こんな時にカップルだったら寒さなんてなんのその、身を寄せ合い、愛を語り合っていたら時間なんてあっという間に過ぎていくのでしょうが、一人だとこういう時にすることがなくて困ります。
ということでしばらく周りを散策。
スープバーに挑んでみる
はこだてクリスマスファンタジーといえば、市内の飲食店が提供するスープバー。
スープとはいえ、どれも具だくさんでなかなかのボリュームがありそうです。そういえば2015年は「あったかいんだから~」なんてのも流行りましたね。ここはやはり食べておくべきでしょう。
と思ったんですけど、止めておきました。
理由は見てのとおりのこの行列です。この行列に一人で並ぶなんて拷問のようなものです。前後をイチャつく男女に挟まれ、逃げることもできない状況を想像するだけでもう…。
第一、これに並んでたら点灯式に間に合うかどうかも不安です。一人の方はここはパスするのが無難でしょう。
運河を眺めてみる
これ!かなりキレイでいい感じです!
ツリーから向かって右側に入ったところにある広場からは運河が見えるのですが、会場からすぐのところにある割に意外とこちらは人がまばら。
水面に明かりが反射して幻想的ですね。人が少ないので意外とみんなこっちには来ていない? 実は穴場なのかもしれません。
こんなところに愛する人と来てみたいものですね。
ちなみに、メインと比べるとスケールは小さいですが、こっちにももう一つツリーがありました。
人込みにもまれるのが嫌だという方は、こっちのツリーの下で過ごすのもいいかもしれません。
スモークに巻かれてみる
白煙を発見! ボヤ騒ぎか!? と思って近づいてみたらスタッフの方が定期的にスモークを巻いているようでした。
あたり一面に煙が炊かれて、夢の中の世界にいるような心地に。
しかしちょっと強すぎじゃないですかね、これ。中から何か登場しそうな感じですけども。
いよいよ6時! 点灯式が始まる!
そうこうしているうちに時間が迫ってきました。気が付くとメインのツリーは一旦ライトが消え、ステージにはMCの方が登場しています。
このイベントでは事前に一般の方から点灯者が選ばれます。まずは通りの真ん中を馬車のような乗り物に乗って点灯者が登場。ゆるキャラやサンタの恰好をした人たちに囲まれています。
(人込みをかき分けて近くで写真を撮るだけの気概はこの時の自分にはありませんでした。すみません。)
ステージ上には点灯者と、「五っしー」なる謎のゆるキャラ、なぜかふんどし姿のお兄さんがスタンバイ。
なかなかカオスな感じで意味がわかりませんが、いよいよ点灯という緊張感が迫ってきました。
10秒前からカウントダウン、3、2、1…
イェーイ!!
やっぱりツリーも花火も実物を間近で見ると感動が違います。一人だなんてことも忘れてただただ感激してしまいました。やっぱりクリスマスというのはこうじゃなくちゃ。一人だからなんて避けて通ってたんじゃもったいないです。
(写真が上手く撮れなかったので感動があまり伝わっていないかもしれませんが、実際に見るとかなりキレイでした。写真失敗して申し訳ないです。)
この後もステージではゲストを招いてのライブなどが行われていたようですが、すでにここまでで十分満足したのでこのあたりで退散。
一人で楽しむのはこれくらいが限界かもしれません…。
ちなみに帰路へとつく中、背後からはインタビューに答える五っしーの声が。
五っしーとは「五稜郭の戦いで亡くなった人々の無念の魂」だという、ゆるキャラらしからぬシリアスな設定。「争いのない平和な世の中にしたい」というやや唐突な反戦メッセージ。
やたらしゃべりが訛っているのも含めて、若干気になる存在ではあります。
※五っしーのFacebookにてこの日の動画が公開されていましたので気になる方はどうぞ。
謎だったふんどしのお兄さんも踊っております。
せっかくなので周辺も散策してみる。
このまま帰るのもなんなので、ついでに周辺を色々と歩いてみようかと思います。
まずは西波止場をぐるっと回って裏手へ。
裏夜景ならぬ裏ツリー。距離があるので小さく見えてしまいますが、人は少なめなので意外と狙い目かもしれません。
緑の島へも行ってみました。こちらも自分以外には誰もおらず、意外と穴場かもしれません。
緑の島は冬季は夕方5時に閉まってしまうのですが、12月だけは夜8時まで開いています。ただしここは花火の打ち上げ現場らしいので、花火が終わってからではないと入れないそうです。
ここから見ると海に光が反射してとてもキレイなので、間近で見るのとはまた違った味わいがあります。駐車場も広いので狙い目です。
続いて八幡坂へ。一番上まで登ってみましたが、ここからだと遠くに夜景も臨めてかなりキレイです。
ここもカップルで来たら最高なのでしょうね…。
同じく二十間坂通りへ。ここもイルミネーションがずらーっと連なっていてロマンチックです。
こんなところに二人でいたら相手が誰だろうと恋に落ちたりするものなのでしょうか。
それで結局楽しかったのか?
あくまで個人的な感想ですが、意外と楽しめたんじゃないかなと思います。
「花火もイルミネーションも、そもそも一人で見ても別に面白くないでしょ?」と思うかもしれませんが、そんなことはないです。実物を間近で見るとやっぱり迫力があるし、思わず「おぉーっ」と声が漏れてしまうものです。
それにやはり、なんだかんだでクリスマスを楽しんだ感が残ったというのが大きいです。何もしなかったら何も残りませんからね。
この時期にしか楽しめないイベントですので、少しでも気になってるのなら一人だろうと行ってみてもいいのではないでしょうか。
ちなみに、前半部分で「やはり一人で来てる奴なんかいない」なんて書きましたが、一人で来てるとはっきりわかるような人はいなかったものの、一時的に(?)一人でいるような人はちらほらと見かけました。
考えてみると当たり前で、二人で来ていたとしてもどちらかがトイレに行ったり喫煙所に行ったりなんていう時にもう片方が取り残されるのは自然なことです。
そう考えると、たとえ一人でうろついていたとしても別に周りは何とも思っていないかもしれません。「待ち合わせでまだ合流できていないのかな?」ぐらいに思っているかもしれないし、むしろ「そうだ俺は後から彼女と合流するんだ!」くらいに思えば(たとえそれが嘘だろうと)堂々としていられるというものです。
というわけで、一人クリスマスファンタジーは自分としては意外とアリという結論にしたいと思います。
相手がいようといまいと、クリスマスを楽しむ権利は平等です!
どちらにせよ、明日はクリスマス当日。楽しむなら今しかない!
それでは皆さん、良いクリスマスを!
関連リンク
はこだてクリスマスファンタジー
http://www.hakodatexmas.com/